2023年12月08日

2024年12月 検定試験 2次試験の考察

2024年11月24日(日)一般社団法人日本医療通訳協会の医療通訳技能検定試験における2次試験が行われました。

1級試験では「鉄欠乏性貧血」または「心臓弁膜症」、2級試験では「慢性閉塞性肺疾患」がテーマとなり、24春(人間ドック、健康診断)よりは難しく例年と同程度の難易度だったようです。
特に「心臓弁膜症」では、短文であっても専門性の高い内容を訳すことがあったと思います。
1級受験者からは、「難しかったが手ごたえを感じた」という感想が多く寄せられました。

中国語では過去最多の1級合格者数を記録し、英語では例年よりやや少なめの合格者数となりました。

2級試験のテーマ「慢性閉塞性肺疾患」は、ロールプレイテキストにも含まれている内容です。

2級試験に合格した生徒さんには、以下の2つの共通点が見られました。

  • メモをとって訳出することができる
  • 医療通訳で頻出する構文を幅広く使いこなせる。

  • 一方で、不合格となった方はこれらの点が十分ではなかったように思われます。


    (これから試験を受ける方へ)
    近年、生徒さんの語学力は年々向上しており、それに伴い1級合格基準も厳しくなっています。
    1級に合格された方は、中国語の場合も英語の場合も、丁寧かつスピードがあり正しい構文で正確にキチっと訳す方々でした。

    医療通訳では、似たような症状や治療法が繰り返し出てきます。しかし、似たような話者の話を聞きながらも細かな違いを正確に聞き取る訓練が必要です。動詞や形容詞だけでなく、副詞も漏らさずにメモを取り、正確に訳出できる力が求められます。

    また、通訳時の声色も重要な要素です。自信を持った声色とそうでない声色では、印象が大きく異なります。1級に合格するためには、自信を持って訳出する姿勢が求められます。


    多くの生徒さんは卒業時よりも2次試験直前の実力が大幅に向上しています。それは試験対策を通じて確実に力を伸ばした結果です。
    筆記試験にも相当の時間が必要ですが、実技試験でも筆記試験以上の時間が必要です。1次試験に合格してからの2次試験対策では間に合いませんので、計画的に筆記も実技も勉強して続けましょう。

    相比以往的考试,这次的题目带入显得更有层次感。从短句到长句,从简单到复杂,内容逐步深入,这样的安排让考生在适应节奏上感到更为顺畅。这次考试主要围绕贫血和心脏疾病两个领域展开,涉及了一些常见话术和一些较为专业的医学术语。虽然这些术语在复习中有所涉及,但考试中出现的不同搭配和用法,仍是不小的挑战。

    与春季的考试相比,这次没有一上来就给出难度较高的长句翻译,而是从短句逐步过渡到复杂内容。比如,短句部分虽然篇幅不长,但单词的专业性较强,需要对医学概念有足够的理解。而长句部分,则更加注重逻辑性和记忆力,尤其是一些关于病因、症状和治疗方法的描述,需要快速抓住重点并精准表达。这样的设计既考察了基础功底,也测试了综合能力。

    无论考试出现什么样的内容,只要牢牢掌握词汇,就能在考试中不被复杂的语句绊住脚步。短句部分虽然看似简单,但对医学知识有更高的要求。如果平时单词记忆不够扎实,即使遇到较短的句子,也可能因词汇陌生而失去节奏。而长句则更注重我们的故事逻辑以及记忆能力。 在平时训练中,强化词汇记忆和句子转换的速度练习非常重要。比如,这次考试的心脏疾病部分,许多长句包含了多层逻辑关系,如果对句子结构不够敏感,就很容易遗漏重点。要提升这方面的能力,除了记忆词汇外,还需要多进行场景化的翻译练习,模拟医生和患者的真实对话,锻炼大脑快速反应的能力。

    只要稳扎稳打,坚持学习,就一定能在医疗翻译领域越走越远!

    2024年12月 検定試験 2次試験の考察