2023年12月08日

2023年12月 検定試験 二次試験の考察

2023年12月3日(日)一般社団法人日本医療通訳協会の医療通訳技能検定試験における二次試験が行われました。

1級試験は「脳動脈瘤」または「緑内障」、2級試験は「尿路結石」がテーマだったようで、例年よりも長文が多く内容は難しかったようです。

(1級試験の生徒さんの感想)

  • 最初からいきなり長文が出た(日本語話者も最初から長い)
  • 脳動脈瘤なのに、糖尿病や歯周病、くも膜下出血の単語がでた(広い範囲、関係のない病名)
  • 脳のMRIの検査の内容も多かった
  • 長文の中につながりのない言葉が出てメモできないと訳するのは難しい
  • 患者さんの長文がいつもより長かったように感じる
  • 内容は例年より難しかった
  • 短い文章は、患者さんの最後の1文しかなかったと思う
  • 患者さんは途中で友達の話も出た(友達がこういう病気があって、自分も怖くなり検査にきた)


  • 2級の試験の「尿路結石」は、ロールプレイテキスの中から出題されています。
    尿路結石は、2019年での試験でも出題されています。

    過去に出たことがある病気だから勉強しなくていい、ということではなく、試験対策として十分にロールプレイテキストを練習することは今後も必要でしょう。


    (これから試験を受ける方へ)
  • メモをとる練習が必要
  • 短期記憶力の練習が必要


  • 今回受験されて感想を頂いた方からそろって、この2点が伺えました。
    両方ともやれば伸びる能力です。

    (持ち込み辞書について)
  • 単語帳を縮小コピーしてノートにはり自作辞書を作成
  • 電子辞書を持ち込みました
  • 待ち時間が長いほうだったので、多めに持って行った


  • 実技試験は、持ち込み可ですが、毎回共通することは、あまり辞書をひくことはない、ということです。
    ひいても、1~2回くらいというパターンが多いです。
    今回、お話を伺った受講生からは、「試験管に、『辞書をひいてもいいですか?』と聞いている間に、話者が話している内容を全て忘れそうだったので、それが怖くて辞書がひけなかった」というご感想も頂きました。

    (その他 通訳テクニック)
  • 「periodontal disease、periodontal disease、periodontal disease・・・・」のように訳出するときに同じ単語を繰り返し言わないようにきをつけた
  • 長文が多いと途中で気づき、途中から話者が1つ文を話し終わると線を引き、話者がひと段落の中でいくつ話をしたかわかるように、線だけでもひくことで少し落ち着いて訳出できた。
  • たくさん聞き返すと、時間内に終わらないと思い、聞き返しは3回までと最初から決めていて3回まで聞き返した。時間内に終わった。


  • 12月20日に試験結果が届く予定です。
    皆様の合格をお祈りしております。

    2023年12月 検定試験 二次試験の考察