2022年12月21日

2022年12月 検定試験 二次試験の考察

2022年12月4日(日)一般社団法人日本医療通訳協会の医療通訳技能検定試験における二次試験が行われました。
1級試験は「パニック障害」または「心筋炎」または「突発性難聴」、2級試験は「ノロウイルス」がテーマだったようです。

(1級試験の生徒さんの感想)
・1回分の話者の内容が長かった
・メモをうまくとれなかった
・時間内(制限時間 15分)に終わらなかった
・内容は難しくなかったが、長く感じた。


(2級試験の生徒さんの感想)
・ロールプレイテキストを繰り替えし行っていたので簡単だった
・緊張して訳が抜けてしまった


2級の試験は、今回もロールプレイテキストの中から出題されましたね。
2級の試験対策として、十分にロールプレイテキストを練習することは今後も必須だと思います。

結果がわかるまで、みなさん心が落ち着かないと思います。
二次試験のために、皆さんが大変勉強されていたことを間近にみておりますので、全員合格して欲しいと願うばかりです。

**実技試験 パニック障害**
「患者の表現の訳出が難しく、精神科の内容は、実技試験では出題されない」といわれていましたが、「パニック障害」が出題されました。
試験を出題する側の意図を考えると、受講生が予想もしていないテーマをあえて選んだのかな、と推測できます。
専門的な医学英語・表現よりも、語学力や、話者の内容を、正しくかついかに短く訳出するかが、問われるようなスクリプトだったのかもしれません。


**実技試験 心筋症**
循環器系は、検定試験では一次試験・二次試験ともによく出題される重要なテーマです。
おそらくスクリプトの内容は、医学英語・表現が冒頭から頻繁に繰り出され、難しい内容だったと推測できます。
とくに、医師の説明を英語で訳出する場合は、心臓の構造を理解していないと、すぐに正しく訳出することは難しかったかもしれません。

症状が軽い場合は、内科治療のスクリプトとなりますので、今まで練習してきた内容と類似し、よく勉強されている方は簡単に感じたかと思います。
症状が重い場合は、外科治療のスクリプトとなり、授業ではあまり取り扱わない内容となります。

今後は二次試験対策において、外科治療も取り込んでいきたいと思います。

**実技試験 突発性難聴**
突発性難聴は、どの受講生も一度は勉強されている内容だと思いますが、
今までの過去問と少し違うスクリプト構成で、初めて知る薬やその説明が多く感じたようです。

2022年春の二次試験対策講座については、4月ごろHPにてご案内します。
お申込みは4月から行いますが、講座料金の振り込みは一次試験結果通知のあととなります。

2022年12月 検定試験 二次試験の考察